top of page

障害者虐待が3割増 中小企業での発覚めだつ 厚労省

  • 執筆者の写真: 里絵 渡邉
    里絵 渡邉
  • 2023年9月28日
  • 読了時間: 1分

 厚生労働省がまとめた「令和4年度使用者による障害者虐待の状況」で、使用者から何らかの虐待を受けた障害者数が、前年度実績の1.3倍に上ることが分かった。虐待が発覚した事業所の7割超を従業員50人未満の中小企業・小規模事業者が占めている。労働局への通報・届出状況を集計した。

 令和4年度に虐待に関する通報・届出があった事業所数は、前年度と同数の1230事業所。対象となった障害者数も1433人(前年度比2人増)で横ばいとなっている。

 身体的虐待や性的虐待など、何らかの虐待があったことを確認した事業所数は前年度比38事業所(9.7%)増の430事業所に達した。その72.5%を従業員50人未満規模が占めている。虐待を受けた障害者は、154人(30.7%)増と大幅に伸びた。

 虐待の種類別にみると、最低賃金の減額特例を受けずに最賃未満労働に従事させるなどの経済的虐待が375事業所、対象障害者600人で、事業所数、障害者数ともに最も多い。対象障害者数は420人だった前年度に比べて42.8%(180人)増えている。


労働新聞社『労働新聞』 令和5年9月25日第3418号1面 掲載記事より

 
 
 

最新記事

すべて表示
トラックドライバー不足への対応策「置き配」の普及など検討/国交省検討会

国土交通省の「ラストマイル配送の効率化等に向けた検討会」は7日、提言を取りまとめ、公表した。ラストマイルとは、最終的な配送拠点から顧客までの最後の区間を指す。いわゆる「2024年問題」に伴い、トラックドライバー不足が顕在化していることに加え、再配達率の高止まりや過疎地での物流維持困難が懸念されることから、(1)「置き配」など多様な受取方法の更なる普及・浸透、(2)地域物流サービスの持続可能な提供に

 
 
 
「地域若者サポートステーション(サポステ)」特設サイトをリニューアル/厚労省

厚生労働省は、働くための一歩を踏み出したい15~49歳の若年無業者を支援する「地域若者サポートステーション(サポステ)」の特設サイトをリニューアルした。 「人と関わるのが苦手」「自分に向いている仕事が分からない」「何から始めれば良いか分からない」といった悩みを抱える若者に向け、コミュニケーション講座、ビジネスマナー講座、就活セミナーなど、具体的な支援内容を紹介しているほか、全国179カ所に設置され

 
 
 
経済総合対策の重点施策、分野横断的課題として労働市場改革、賃上げ環境整備などを提起/政府

政府は10日、日本成長戦略会議(第1回)を開催し、総合経済対策に盛り込むべき重点施策(案)として、AI・半導体など17の「戦略分野」と、労働市場改革、賃上げ環境整備など8分野の「分野横断的課題」をあげた。 労働市場改革については、働き方改革関連法施行後5年の総点検として、業種・規模毎の状況、労使のニーズ等の実態調査結果を踏まえ、心身の健康維持と従業者の選択を前提に、労働時間法制の在り方を多角的に検

 
 
 

コメント


  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn

©2021 by あだち社会保険労務士事務所。Wix.com で作成されました。

bottom of page