top of page

男性育休基準引上げ 「くるみん」認定で検討 厚労省

  • 執筆者の写真: 里絵 渡邉
    里絵 渡邉
  • 2023年12月22日
  • 読了時間: 1分

 厚生労働省は12月4日、労働政策審議会雇用環境・均等分科会に対し、仕事と育児・介護の両立支援対策の充実に関する報告案を提示した。「男女とも仕事と子育てを両立できる職場」をめざすため、次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん」認定制度において男性労働者の育児休業等取得率に関する基準を引き上げるとした。

 具体的には、最上位の「プラチナくるみん」では現行の30%以上から50%以上に引き上げ、「くるみん」は10%以上を30%以上に改める。令和3年度までの認定基準を満たした企業を対象とする「トライくるみん」については、7%以上から10%以上に引き上げる。

 配偶者出産休暇や、子の行事に参加するための休暇など、育児目的で利用できる休暇の取得率を加えた認定基準は、くるみんで50%以上、プラチナくるみんで70%以上とする。

 フルタイム労働者の時間外労働・休日労働の状況に関する基準も見直す。現行基準では、法定時間外労働と法定休日労働の平均が各月45時間未満であることを求めている。くるみんとプラチナくるみんについては、①フルタイム労働者の平均が各月30時間未満、②25~39歳のフルタイム労働者における平均が各月45時間未満――のどちらかを満たすこととする。


労働新聞社『労働新聞』 令和5年12月18日第3429号1面 掲載記事より

 
 
 

最新記事

すべて表示
「賃上げ5カ年計画」「中小生産性向上」など表明/新しい資本主義実現会議

政府は14日、新しい資本主義実現会議を開催し、中小企業の賃上げを促進する「中小企業・小規模事業者の賃金向上推進5カ年計画」等を議論した。会議後、首相は 「賃上げこそが成長戦略の要」とし、2029年度までに実質賃金1%上昇を目指すとし、中小企業・小規模事業者の経営変革の後押し...

 
 
 
地方や中小企業での良質な雇用の在り方について提言/労政審部会報告

厚生労働省は8日、「労働政策基本部会報告書-急速に変化する社会における、地方や中小企業での良質な雇用の在り方」を公表した。、AIの進化による社会構造の変化や人口減少社会を見据え、地方や中小企業における課題等について検討した結果をまとめている。地方における賃金等の労働条件の低...

 
 
 
100億企業への飛躍的成長を後押し、ポータルサイトをオープン/中小企業庁・中小企業基盤整備機構

中小企業庁及び中小企業基盤整備機構は11日、売上高100億円を目指し挑戦する企業・経営者を応援するプロジェクトの特設サイト「100億企業成長ポータル」をオープンした。「中小企業成長加速化補助金」「経営者ネットワーク」など飛躍的成長をサポートする施策情報や事例発信、「100億...

 
 
 

Comments


  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn

©2021 by あだち社会保険労務士事務所。Wix.com で作成されました。

bottom of page