top of page
検索
執筆者の写真里絵 渡邉

「年収の壁」で議論 給付など複数パターン 社保審年金部会

 厚生労働省は9月21日、一定の収入を超えると社会保険料負担が生じる「年収の壁」解消に向けて、年金制度における複数の対応案を社会保障審議会年金部会に示し、議論を開始した。

 手取り収入の減少を解消するために、「壁」(106万円)を超えた労働者の保険料負担を免除する仕組みを導入した場合、負担や給付面で不公平が生じる恐れがある。そのため、労使それぞれの保険料負担や、給付内容、対象者の範囲などについて、さまざまなパターンを提示した。

 たとえば、労働者の保険料負担では、社保適用直後から複数年かけて通常の料率まで引き上げていく方法や、標準報酬月額が高くなるにつれて料率を引き上げていく方法などを挙げている。

 本人の負担を全額免除した場合の給付のあり方では、基礎部分・報酬比例部分ともに満額支給する案のほか、使用者の負担額を考慮し、報酬比例部分の支給を半額に減額する案を提示。本人負担の免除割合に応じて報酬比例部分をカットするパターンなども示した。


労働新聞社『労働新聞』 令和5年10月2日第3419号1面 掲載記事より

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

改正育児介護休業法に関す就業規則規定例、Q&Aを更新/厚労省

厚生労働省は、改正育児・介護休業法に関する規則の規定例[簡易版]とQ&Aを11月1日付で更新し公表している。 所定外労働の制限(残業免除)を子の小学校就学前まで拡大すること、子の看護休暇を小学校第3学年まで拡大するとともに入園(入学)式等を取得事由に追加すること、育児休業取...

「立ち作業」の負担軽減対策、取組事例を掲載/厚労省ホームページ

厚生労働省はホームページで「立ち作業の負担軽減対策の取組事例紹介」を掲載している。 持続的に立ち姿勢で作業を行う「立ち作業」は、「工場のライン作業」や「スーパーの会計作業」、「工事現場における交通誘導作業」など様々な場面で見られる。立ち作業に伴う足腰の負担を軽減するために、...

労務費の価格転嫁のための施策等について議論/新しい資本主義実現会議

政府は10月30日、「新しい資本主義実現会議」を開催し、新しい資本主義の推進の重点施策(案)について議論した。議論を踏まえて首相は、「賃上げ環境の整備」を第一にあげ、「労務費の価格転嫁を徹底するため、各業界における実態調査とその結果に基づく改善を年末までに完了させる」、「不...

Bình luận


bottom of page